哲学者図鑑
情・受・他・先
受け継ぐ語り部

自分の代では終わらない話をしている

老子

紀元前6世紀ごろ(中国) / 力まず、水のように

「上善は水の若し」

— 『老子道徳経』第8章
掴もうとすると、もう手の中にいない。
意匠:輪郭が滲み、髪が水のように流れ続けている

この人はこう考えた

水は四角い器では四角く、丸い器では丸くなる。争わず、人の嫌がる低いところへ流れていく。それでいて、長い時間をかければ硬い岩をも削る。老子は「柔らかいものが硬いものを制する」と説いた。力で押し返せない相手の前で、形を変えることは負けではない。

入口になる本

入口
老子
老子/蜂屋邦夫 訳注(岩波文庫)
短い章の連なりなので、疲れている日に1章だけ読める。原文・書き下し・現代語訳・解説が並ぶ。
本命
老子・荘子
森三樹三郎(講談社学術文庫)
老子と荘子を並べて読むと、「受け入れる」が諦めではなく戦略だと分かってくる。
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