理・受・己・今
醒めた観察者
変えられないものを、はっきり見分ける
エピクテトス
50年ごろ〜135年ごろ(古代ローマ) / 自分の領域だけを守れ
「我々を悩ますのは事物そのものではなく、事物についての我々の判断である」
— 『提要(エンケイリディオン)』第5章
元奴隷の彼は、鎖を外したのではなく、飾りに変えた。
意匠:切れた鎖を、装身具として身につけている
この人はこう考えた
奴隷として生まれ、皇帝にまで影響を与えた哲学者。彼は世の出来事を「自分でコントロールできること」と「できないこと」に冷徹に切り分けよと説いた。景気も、他人の評価も、後者である。人が苦しむ唯一の原因は、コントロールできないものに心を明け渡してしまうことだ、と。この考えは現代の認知行動療法の源流にもなっている。
入口になる本
本命
エピクテトス 人生談義(上・下)
エピクテトス/國方栄二 訳(岩波文庫)
弟子が書き取った講義録。理屈ではなく、生活の場面ごとに「で、どうするか」が書いてある。
入口
奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業
荻野弘之 著/かおナシ 漫画(ダイヤモンド社)
漫画とエッセイで進む。原典に入る前の一冊として、心が弱っている日でも読み通せる。
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