理・受・己・先
達観の航海士
嵐の只中でも、海図を畳まない
清沢満之
1863年〜1903年(日本) / 有限であることを、認める
「有限とは吾人自己の事なり」
— 『清沢満之全集』
東大を首席で出た男が、自分から最低限の生活に降りていった。
意匠:麦飯と漬物だけの膳の前に、僧衣で座っている
この人はこう考えた
東京大学の哲学科を首席で卒業し、若くして校長になった。その地位を27歳で捨て、「ミニマム・ポッシブル」と名づけた極限の生活を始める。頭の中の哲学では人の苦しみは解けないと考えたからだ。結核で死に直面した末に彼が書いたのは、人間は有限であり、自力ですべてを制御することはできない、という一行だった。諦めではなく、そこから始まる安心がある。
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入口
清沢満之集
清沢満之/安冨信哉 編・山本伸裕 校注(岩波文庫)
「できない自分を許す」ことが投げやりとどう違うのか、日本語の原文で読める。
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