哲学者図鑑
情・受・己・今
今を味わう人

明日を心配する前に、今日の茶を飲む

ジョルジュ・バタイユ

1897年〜1962年(フランス) / 無駄は、安全弁である

「生命の世界において、エネルギーは常に過剰である」

— 『呪われた部分』
使い切れなかった分は、必ずどこかで燃える。
意匠:燃やして灰にした札束の前で、静かに座っている

この人はこう考えた

太陽が地球に降り注ぐエネルギーのうち、植物が使えるのはごく一部で、残りは捨てられる。人間も同じで、生み出したエネルギーを生産に使い切ることはできない。バタイユはこの余りを「呪われた部分」と呼び、必ず消費されなければならないと言った。無駄を徹底的に排除した社会や個人は、いずれ破壊的な形で爆発する。燃え尽きの正体はこれである。

入口になる本

本命
呪われた部分
ジョルジュ・バタイユ/酒井健 訳(ちくま学芸文庫)
「休むのが下手」な人ほど、無駄が必要である理由を理屈で受け取れる。引用はこの本から。
入口
呪われた部分 有用性の限界
ジョルジュ・バタイユ/中山元 訳(ちくま学芸文庫)
本編の草稿と断章。短い断片の集まりなので、通読せずつまみ読みできる。
12の質問に答えると いまのあなたに近い哲学者がわかります 無料・登録不要・名前も連絡先も聞きません

ほかの哲学者

エピクテトス
自分の領域だけを守れ
老子
力まず、水のように
ハンナ・アーレント
立ち止まって、問え
ジャン=ジャック・ルソー
比べる心が、鎖になる
フランツ・カフカ
凍った海を砕く斧を
ヘルマン・ヘッセ
卵を破らねば、生まれない