理・変・己・先
孤高の建築家
まだ無い秩序を、一人で組み立てる
ガストン・バシュラール
1884年〜1962年(フランス) / わかったつもりを、壊す
「科学に到達するとは、精神的に若返ること、過去と矛盾する突然の変異を受け入れることだ」
— 『科学的精神の形成』
郵便局員だった時間を、彼は最後まで下げていた。
意匠:郵便配達の鞄を、教授のガウンの下に提げたまま
この人はこう考えた
郵便局員として働きながら夜学に通い、教授資格を取ったのは38歳、ソルボンヌの教授になったのは56歳。彼が研究したのは「科学の進歩を妨げるものは何か」で、答えは技術ではなく人間の思い込みだった。一番の障害は「わかったつもり」になること。過去の成功体験と意図的に断絶する勇気だけが、次を連れてくる。遠回りは土壌である。
入口になる本
入口
空間の詩学
ガストン・バシュラール/岩村行雄 訳(ちくま学芸文庫)
家や部屋が想像力に何をしているかが分かる。仕事場を変えたくなる一冊。
本命
科学的精神の形成
ガストン・バシュラール/及川馥 訳(平凡社ライブラリー)
「わかったつもり」がどう思考を止めるのかを、具体例で解剖している。
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